【コラム⑥】小児のおねしょの悩み・・・

赤ちゃんの頃は当たり前のようにオムツにおしっこをしていて、2~3歳頃を目安にトイレトレーニングを始め、オムツがはずれるようになったというお子様も多いかと思います。

しかし、5~6歳、小学生になっても、「日中は大丈夫だけど、夜寝ているときに漏らしてしまう」「寝る前にトイレに行っても夜中のオムツははずせない」といったお子様も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「夜尿症(やにょうしょう)」という病気をご存じですか?

5歳を過ぎてもおねしょが頻回に続く場合は、夜尿症の可能性があります。

原因としては、小児の場合、膀胱内に尿が溜まっていても、眠りが深く尿意に気づきにくいことが挙げられます。

他にもストレスや環境の変化などによる精神面での不安が要因となることもあります。

 

当院での治療方法は、まずは毎日のおねしょの回数や飲水量などの記録(排尿記録)を取っていただき、それをもとに、投薬などによる治療が必要となるのか、生活面の改善をはかっていくのかなどを判断します。

 

毎日の記録を自分でとることで、排尿の行為そのものを意識するようになり、それだけでおねしょが改善した!というお子様もいらっしゃいましたよ♪

 

もしご受診をされる場合、可能であれば「排尿記録」をご持参いただくとスムーズに診療を行えます。

様式をダウンロードしていただき、下記要領でご記入ください。

↓↓↓ダウンロード↓↓↓

https://www.takayama-uro-tsukinoura.org/blog/wp-content/uploads/2021/04/d74b80af3ce8c9849e662458fe9dc9d1.pdf

①1週間~2週間記録をつけてください。(可能な限りで大丈夫です)

②夕食~寝る前までの飲水量:夕食後からの寝るまでの水分量をわかる範囲で計測してください。

③寝る前の尿量:目盛付きのコップ(計量カップなど)を準備していただき、寝る前の尿量を計測してください。

④パットの重さ又は漏れの有無:オムツやパットを使用している場合、使用前と使用後の重さをはかり、その差を記入してください。使用してない場合や計測が難しい場合は、漏れの有無を記入してください。

⑤起床時の尿量:起床してから最初の尿量を③と同様の方法で計測してください。

 

「夜尿症」「排尿記録」についてご相談・ご不明な点などございましたら、当院までご連絡ください。

【コラム⑤】前立腺炎ってどんな病気?

福岡県の緊急事態宣言が解除され、

約2ヶ月が経ちました。

宣言前と変わらない日常が戻りつつありますが、

休まれていた期間の仕事がたくさんあり、

体調を崩されていませんか?

 

今回は、前回のコラムでも少しお伝えした

『前立腺炎(ぜんりつせんえん)』について、

更に詳しくお話しします。

※前回のコラムはこちら↓↓↓

【コラム④】膀胱炎症状+熱が出たら…!?

 

前立腺とは男性だけにある膀胱の真下にある臓器で、

その中に尿道が通っています。

 

前立腺炎には「慢性」「急性」があります。

「慢性前立腺炎」の主な症状は、

陰のうと肛門の間にある会陰部の痛みや不快感、

頻尿、残尿感、排尿後の尿漏れ、尿道の違和感、血尿などです。

長時間のデスクワークや車の運転など

長時間座ったままの姿勢をとり続ける人に多く、

飲酒、ストレス、疲労、冷えなどによって

体の抵抗力が低下することも

慢性前立腺炎を発症する要因と言われています。

 

前回のコラムにもあった「急性前立腺炎」は、

尿道から侵入した細菌が、尿の流れとは逆行して

その上流にある前立腺に感染して起こる病気で、

主な症状は、排尿時痛や頻尿、排尿困難などです。

また、38度以上の高熱を生じると共に、

悪寒、倦怠感、関節痛、筋肉痛などが出現することもあります。

発熱がひどくない場合は

内服薬のみでの治療を行うこともありますが、

多くの場合は点滴による抗生物質の投与が必要となり

症状がひどい場合は、入院し絶対安静にしていなければなりません。

通常、数日~1週間程度で症状は快方に向かいます。

 

再来週には梅雨も明けると言われています。

まだまだ新型コロナウイルスにも

注意を払いながらの生活ではありますが、

体調には気をつけてお過ごし下さい。

痛みや発熱、頻尿などおしっこのことで

何か思い当たる症状があれば、いつでもご相談下さい。

 

 

【コラム④】膀胱炎症状+熱が出たら…!?

「膀胱炎」になった経験のある方も多いと思いますが、

今回はその「膀胱炎」「発熱」症状が出た場合に

考えられる病気についてお話しします。

 

まずは11月のブログでもお伝えした「腎盂腎炎」です。

↓↓↓こちらをご参照ください↓↓↓

【コラム③】尿が出なくなる!?

 

腎盂腎炎は女性に多い病気ですが、

高齢の男性にも起こることがあり、

腰や背中などの左右どちらかにに片寄った痛みに

発熱が伴うのが特徴です。

 

そして2つ目に考えられるのが、

男性に起こる「急性前立腺炎」です。

これは、膀胱炎のような頻尿、排尿時痛や血尿、

発熱も伴う症状が特徴的です。

細菌感染で起こることが多く、

抗菌薬投与にて治療をするのが一般的です。

またその時、前立腺肥大症などの原因となる

排尿障害がないかをみることも大切です。

 

発熱があると「風邪かな?」と思われる方も多いでしょうが、

そのほかに痛みなどの症状がある場合は

上記のような病気も疑われますので、

早めに泌尿器科をご受診ください。

 

\早期発見、早期治療に努めましょう!/

【コラム③】尿が出なくなる!?

男性のみに起こる「前立腺肥大症」ですが、

普段は大丈夫でもお酒を飲みすぎた日は

尿が出にくくなった経験のある方は

いらっしゃいませんか?

 

アルコールを大量に摂取することで血管が充血し

前立腺がむくむことで尿道を圧迫し、

「尿閉(尿が出なくなること)」

なってしまいます。

そのまま放置しておくと尿がどんどん溜まり、

「腎不全」「尿毒症」といった

病気にまで発展する可能性があります。

 

尿が出ない!と思ったら

すぐに泌尿器科の受診をしてください!

 

忘年会、新年会などでの飲みすぎには

ご注意を・・・。

【コラム②】「腎盂腎炎(じんうじんえん)」ってどんな病気?

11月になり、朝夕とずいぶん寒くなりましたね…

早いもので、今年も後1ヶ月半程になりました。

 

年末にかけて、今年中に終わらせなければ!と、仕事や家のことなど、

これからしなければならないことが沢山ありますね。

そんな中、無理をしすぎて体調を崩される方も

いらっしゃるのではないでしょうか?

そのようなときに、

トイレに行く時間がなく我慢することで「膀胱炎」になったり、

更に、免疫力が低下し、腎臓の方に炎症がおきてしまう

「腎盂腎炎(じんうじんえん)」という病気に

なることがあります。

 

今回は「腎盂腎炎」とはどのような病気なのかということについて

お話しします。

腎盂腎炎とは、腎盂(腎臓で作られた尿を膀胱へ送り出す働きを

するところ)に細菌が感染し、炎症が生じる病気です。

尿の通り道である尿路は、通常は無菌状態なのですが、

細菌が侵入し感染を起こすと「尿路感染症」になります。

その尿路感染症の中のひとつが「腎盂腎炎」です。

一般的によく知られている「膀胱炎」の後に起こることが多く、

左右対にある腎臓のうち、片方に起こります。

比較的早く治るものを「急性腎盂腎炎」

治療に反応しなかったり繰り返したりすることで

症状が長く続くものを「慢性腎盂腎炎」と呼びます。

 

腎盂腎炎はひどくなると入院治療が必要になることもあります。

これからますます忙しくなるので、

頻尿・排尿時痛・熱・腰痛等あれば早めに受診し、

治療しましょう!

【コラム①】暑い夏は「結石」に注意!

皆さんも

「腎結石(じんけっせき)」

「尿管結石(にょうかんけっせき)」という病気を

聞いたことがありませんか?

この多くは、尿中の「カルシウム」や「シュウ酸」などの

成分が固まることによりできるのですが、

特に、今のように暑い夏は結石ができやすくなるので

注意が必要です。

 

なぜ夏に多いかというと・・・

夏は気温も上昇したくさん汗をかきますよね。

汗をかくことで体内の水分量が減り、尿の成分も凝縮され、

石ができやすくなるのです。

 

結石の痛みは、時に激痛となり、

座っているのも辛くなるほどです。

そんな痛みを味わわないためにも、

そして、熱中症予防の意味も込めて、

たくさん水分を取るよう努めましょう!

また、結石の原因となるシュウ酸を多く含むもの

(ほうれん草、たけのこ、ピーナッツ、コーヒー、

茶、アルコールなど)を過剰に摂取しないよう

心がけましょう。

 

・じっとしていても背中や腰が痛む

・尿に血が混じっていた

などの症状がある場合には、

まだ大丈夫だろう・・・。忙しいから・・・。と後回しにせず、

すぐにご受診ください。

当院でも検査は可能ですので、

気になることがあればいつでもご相談下さい!