【コラム㉒】女性に多い「骨盤臓器脱」について

出産や加齢の影響で、膀胱や子宮などの骨盤内の臓器が下がり、膣から出てきてしまう「骨盤臓器脱(膀胱脱など)」という病気があります。
「下がってきて違和感がある」「尿もれしやすい」「おしっこが出にくい」などの症状で気づかれる方が多く、40代以降の女性に比較的よく見られます。

🔷当院でできること🔷

1.丁寧な診察・相談
女性泌尿器科の診察は、女性医師が担当します。
「恥ずかしくて相談しにくい…」と感じられる方も多いですが、症状やお悩みを丁寧にお聞きし、安心して受診いただける体制を整えています。

2.術前検査の実施
手術が必要と判断された場合、当院で術前検査を行います。
尿検査・血液検査・心電図・画像検査など、必要な検査をまとめて受けられます。
そのため、本院へ紹介後はスムーズに手術へ進むことが可能です。

3.本院での手術・入院のご紹介
骨盤臓器脱や尿失禁は、手術によって症状を大きく改善できることがあります。
高山病院(本院)では以下のような手術に対応しています。
------------------
■ RAZ(膀胱瘤手術)
膀胱が下がってしまった場合に行う手術です。

膀胱と膣の間にある丈夫な膜が伸びてしまって臓器が下垂していることが多いため、この膜を縫合して吊り上げる手術です。
下腹部に3cm程度の傷ができ、手術時間は1時間半程度です。

マンチェスター手術(子宮脱手術)
子宮が下がってきている場合に行う手術です。
子宮全摘が多いのでは?と思われがちですが、当院では、子宮の一部を処置して持ち上げ、靭帯を補強することで再度下がらないようにするため、子宮は残ります。
膣からの手術でお腹に傷は残らず手術時間は1時間程度です。

尿失禁手術(スリング手術)
くしゃみや運動時に尿が漏れてしまう「腹圧性尿失禁」に対して行う手術です。

お腹に縦に走る腹膜を利用して尿道を吊り上げることによって、尿道の締まりをよくする手術です。
下腹部に約5cmの傷ができ、手術時間は1時間半程度です。
------------------
➡症状や生活スタイルに合わせて治療法を一緒に検討し、最適な方法をご提案いたします。

4.術後のフォローアップ
手術後は、再び当院で経過観察や日常生活での不安のご相談をしていただけます。
「手術したけど、その後どうすればいいの?」といったご心配にも対応し、長く安心していただける体制をとっています。

気になる症状のある方は、ぜひ当院へご相談ください。
早めにご受診いただくことで生活の質を大きく改善できる可能性がありますよ。

2026年4月~ 木曜日午後診療開始のお知らせ

これまで休診としておりました木曜日午後につきまして、2026年4月より診療を開始いたします。

木曜午後は、女性の方を対象とした「女性泌尿器科外来」として診療を行います。

担当医は 岩隈景子医師 です。

ご予約も受け付けておりますので、ご希望の方は当院までご連絡ください。