【コラム㉕】精巣の腫れ・痛みは放置して大丈夫?

精巣(睾丸)の腫れや痛みは、突然起こることがあります。
原因には、炎症によるものから早めの治療が必要なものまで様々です。

「少し気になるだけだから」と放置せず、症状が続く場合や急な変化がある場合は、泌尿器科で相談することが大切です。

🔷精巣の腫れ・痛みで考えられる主な原因

①精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)

精巣の後ろ側にある精巣上体に炎症が起こる病気です。
主な症状は、

  • 精巣周辺の腫れ、痛み
  • 陰嚢の赤みや熱感
  • 発熱
  • 排尿時の違和感

などがあります。
感染が原因となることが多く、抗菌薬などで治療します。

②精巣捻転(せいそうねんてん)

精巣がねじれることで、精巣への血流が悪くなる状態です。
突然の強い痛みや腫れ、吐き気などを伴うことがあります。
精巣捻転は時間の経過が重要で、血流が長時間途絶えると精巣へのダメージが大きくなる可能性があります。
そのため、ねじれを解除するために緊急手術が必要となる場合があります。

特に発症から数時間以内の対応が重要とされており、一般的に発症後6時間以内が「ゴールデンタイム」といわれています。
「急に片側の精巣が痛くなった」「突然強い痛みが出た」といった場合は、様子を見ずに早めに泌尿器科を受診することが大切です。

③精巣癌(精巣腫瘍)

精巣に腫瘍ができる病気です。
痛みがなく、

  • 精巣が硬くなった
  • 大きさが左右で違う
  • しこりを感じる
  • 腫れてきた

などの変化で気付くことがあります。
違和感がある場合は、早めに診察を受けましょう。

🔷こんな症状があれば受診を

 ✅急に強い痛みが出た
 ✅腫れが続いている
 ✅しこりや硬さの変化がある
 ✅左右差が気になる
 ✅発熱を伴う

精巣周辺の症状は、見た目や痛みだけでは判断が難しいことがあります。
泌尿器科では診察や超音波検査(エコー)などで原因を確認します。
気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。