当院では、基本的には毎回尿検査を行います。
尿検査によって、炎症が起きてないか、濁りがないか、肉眼では確認できない血尿がないか、など、泌尿器科にとって必要な情報を得ることが出来ます。
診察時に尿検査の結果についての説明を行い、そのデータをお渡し致しますが、
『これってどう見たらいいの?』
『よかったの?悪かったの?』
などという質問をよく受けます。
結果を見ると、『−』『+』と書いてあったり、数字が書いてあったりしますが、それが良い結果なのかどうかの判断が分からないという方が多いと思います。
今回はその見方についてご説明します。
ただし、尿検査の結果だけで全ての病気がわかるわけではありませんので、あくまでも病気発見のための参考と思ってくださいね。
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◆PH(ペーハー): 5(酸性)→7(中性)→9(アルカリ性)
尿が酸性かアルカリ性かを見ます。
これは、結石の成分の参考にもなります。
◆ブドウ糖: 標準値(−)
糖尿病の指標となります。
◆白血球: 標準値(−)
炎症の有無を見ます。
◆蛋白: 標準値(−)
腎臓や尿路疾患の指標となります。
高熱が出た時や、一過性の過労等で陽性(+)となることもあります。
◆潜血: 標準値(−)
膀胱炎や尿路結石など、尿の通り道に異常がある場合に尿中に赤血球が混じることがあります。
また、泌尿器系の悪性腫瘍や男性の前立腺炎でも陽性(+)となる場合があります。
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上記は代表的な検査内容です。
陽性所見(+)にて、より詳細な情報が必要な場合には、更に詳しい検査を行うこともあります。
学校や職場の健康診断で再検査になった時や気になる項目がある場合は、いつでもお気軽にご相談ください。